患者様の『聞きたい』に本音で答えるプロジェクト

歯科経営の新時代を切り開く“経営コンダクター”の
アプローチCEOの中村浩介様をインタビュアーに迎え、
高井歯科クリニックの歯科診療について
取材を受けた様子を掲載してまいります。

#4 院長 高井貞浩 アプローチ社CEO 中村浩介

滅菌・感染症対策編

  1. コロナ感染症のこともありますから、率直に心配ですよね。
  2. 患者さんの不安なお気持ちは、よくわかります。
  3. コロナの感染症対策以外にも、高井先生は医療器具の滅菌に力を入れていましたよね。
  4. そうです。コロナ感染防止だけでなく、日頃から清潔な診療を提供することを率先しています。
  5. 是非、詳しくお聞かせください。
  1. そもそも、除菌、消毒、滅菌など…どれがどう違うのか、教えてください。
  2. はい。除菌は菌を除くと書く通り、実は菌を殺していません。その面積から菌が減れば、除菌になります。
  3. ということは、そこから菌を移動させれば除菌なのですね?
  4. そうです。殺菌は、細菌やウイルスを殺す効果のことをいいます。
    そこにいる菌が100%だとして、10%でも殺せていれば殺菌効果ありといえます。
  5. もっと99%など、殺菌できていると勝手に思っていました。
  6. そんなイメージがありますよね。消毒は、病原性のある微生物を死滅させるのですが、害のない程度にする状態です。
  7. 滅菌はどうなのでしょうか?
  8. 滅菌は、すべての菌を死滅させることをいいます。菌の除去で最強です。
  9. 最強である滅菌がいいです。菌、すべて滅菌してほしいぐらいです。(笑)
  10. 滅菌というのは、そこにいる菌を消滅させるので、そのための特殊な機械が必要です。
  11. 特殊な機械ですか…。なんだか、菌を殺すにも時間とお金がかかりそうですね。
  12. そこがポイントですね。滅菌には時間がかかるんです。
  13. それだと、なんでも滅菌できないと。コストもかかるのでしょうか?
  14. 滅菌している間に使う器具を、用意する必要がでてきますね。
  15. なるほど。シンプルに考えても、使う用と滅菌用で、器具が倍以上は必要、ということですね。
  16. それだけでは足りません。滅菌が終わった後の器具は、やけどするぐらい熱い温度になっていますので、冷ます必要があります。そうすると…。
  17. 倍の数では、すまない、と。
  18. そうです。ですが、安心して受診していただくために、不可欠なことだと思っています。
  19. 患者さんも安心ですね。それでは、実際にどんな対策をすれば滅菌環境を維持できて、感染症を予防できるのか伺わせてください。
  1. さきほど、滅菌体制を万全にするには、コストも必要だという話がありました。
  2. はい。お金の面ではそうかもしれませんが、さきほどと同じことを言うと、その環境が整えられて、はじめて最低限かと思っていますので。
  3. 徹底していますね。
  4. 感染症予防と滅菌体制を両立するには、徹底しないとできません。「このぐらいでいいだろう」という考えは良しとしていません。
  5. それだけ徹底していると、マスクやゴム手袋などの物資も大変そうですよね。
  6. お察しの通りで、物資が揃わないと診療自体しません。なので、物資が安定しない時期は、診療時間を変更し、ご迷惑をおかけしたこともあります。
  7. 患者さんも有難いと思っているはずです。
  8. そういっていただけると、ありがたいです。また、粉塵が舞わないように、バキュームを特設していますので、そちらが少し、音が大きくご迷惑をおかけしていますが…。
  9. いや。先生。患者側がしてほしいことを、真摯に誠実にしてくださるので、大変ありがたいです。音は気になさらないでください。むしろ、安心の音ということで。
  10. ありがとうございます。
  11. それでは最後に、高井歯科クリニックの滅菌体制をご紹介させていただき、結びとさせていただければと思います。ありがとうございました。

IMPRESSION 取材の感想

毎回感じることだが、私にとって高井院長の“徹底”という言葉が非常に印象的に残った。この、プロとして、徹底することは、患者さんの安心につながると言えど、コスト面も鑑みると実践できることは簡単ではない。

患者さん共通の悩みの多くは、「どこの歯医者にいったらいいか、わからない」だと思う。内科や耳鼻科でもそうではないだろうか。滅菌体制や感染症対策など、患者想いの医院を選ばれると、間違いないだろうと私は思う。

<対談者:中村浩介(なかむら・こうすけ)氏 プロフィール>

アプローチ 創業者 / CEO日本大学卒業、歯科用ユニット、インプラントメーカーにて歯科業界に精通を始める。その後、ロサンゼルスに渡米しロングビーチ空港にてパイロットも経験する。帰国後は歯科経営と医療業界の働き方に精通し、歯科経営コンダクターアプローチを設立する。訪問した歯科医院件数は3000件以上を越え、47都道府県の歯科医院を訪問し経営ノウハウだけでなくモチベーションセミナーを実施するなど各地にわたって活躍し、クリニック経営のプロとして著者としての執筆活動も行っている。近年では、医療・保育業界など業界の垣根を超えた相談が寄せられている。

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